子供でもできるヨガ哲学 ~八支則のヤマ~

ヨガ哲学

八支則は500年頃に『ヨーガ・スートラ』にかかれた、ヨーガで「心をコントロール」するためにひとつづつ階段を上るように練習をしていく方法8つです。八段階のうちの一つ目と二つ目のヤマとニヤマ、この二つは取り入れやすいので覚えておくと普段の生活にも役立ちます。

ヤマ『他者へしてはいけない5つ』禁止事項

八支則の一番最初の 『ヤマ』 は自分以外へしてはいけない5つのこと。禁止事項というと難しく聞こえますが、普段の生活でしてはいけないこと。スートラが編纂された当時は修行者のためのものなので現代の解釈よりやや厳しめです。

アヒンサー/不殺生

殺さない

文字通り、自分以外の生物を殺さないということでした。突き詰めると動物ばかりではなく植物も手折って食することは禁じられていました。

現代では、行動的な暴力、精神的な暴力、思考的な暴力をしないとなっています。

サティヤ/正直

本当のことしか言葉にしない

本当のことだけを口にするのは意外と難しいですよね。当時はだんだんと言葉を発しなくなっていたとそうです。修行者だからできることです。

現代では、できるだけ噓をつかないまた、言葉を選んで口にするのが大切となっています。

アスティヤ/不盗

盗まない

修行者は着るものを亡くなった人のものを貰って身に着けていました。

現代では、自分以外のものを奪わない、それは物だけではなく時間、利益、者となっています。

ブラフマチャリヤ/禁欲

性的行為はしない

当時、性的行為は生命エネルギーそのものと考えていました。そのエネルギーを性的欲求のためではなく、三昧のために利用しようということです。

今では、不特定多数の相手と無駄な行為をしないという解釈になっています。

アパリグラハ/不貧

所有しない

文字通り、自分のものは何一つ持たない。服でさえも。という意味です。

現代では「足るを知る」という意味で、意味もなく不必要なものを持たないという解釈になっています。

もともとの解釈での「ヤマ」は当時の修行者のためのもの。今の私たちには厳しすぎますよね。本来の意味を分かったうえで今の生活に生かすこともできるので次回は現代にどう取り入れるかをお話しします!

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